わが家の次女は、歩きだすと同時くらいからよく鼻歌を歌っている
“おかあさんといっしょ”で覚えた歌や、おばあちゃんが歌ってくれたメロディーをとても心地よく奏でる
俗にいう「カナリアみたいな歌声」で
小学校の高学年になった今も、変わらずいつも鼻歌を歌っている
僕は何も言わず黙ってしみじみ聞き入る
意識させてしまうと歌ってくれなくなりそうだから
そもそも “鼻歌” は誰もいない一人の時に歌うものだと認識していたが、ホントの “鼻歌” は歌っている本人も無意識の状態で口ずさんでいる気がする
次女のおかげで『鼻歌』のチャーミングさに気が付いてからは、知らない誰かの鼻歌にも心地よさを感じるようになった
仕事部屋の窓を開けて過ごしていると、目の前の家から軽快な鼻歌が聞こえてくる
挨拶する程度であまり話したこともない年輩のご近所さんが奏でる鼻歌
今日は『なぜかパラソルにつかまり あなたの街まで飛べそうで~す♪』とキュートなフレーズ
台所の雑音が伴奏になり夕方の風に乗ってやってくる
心が和む夕暮れ時