てつだいブルース




妻は週5日、僕の会社の店舗に出勤する


管理美容師の資格を持っている妻に美容関係の店舗全般を任せている


子どもが小さいうちは家から出たがらなかったが、今は徐々に外で働くことに楽しさを感じているようだ





反対に僕は一日5時間ほどのオフィスワーク


朝起きて、ブログを書いたあと出社し、会議や打ち合わせを始める


それが終わるとスタッフと遅めのランチに出かけその足で帰宅する


帰り道、夕飯の買い物をしながら帰宅。シャワー、メールチェック、Twitter、夕飯の支度をする





そしてみんな揃って夕食


一日の出来事をそれぞれが話し、ああでもないこうでもないと語り合う時間


そんな幸せな時間が終わると解散し、各自のお手伝いタイム


僕は食器洗い、長女は洗たく干し&たたみ、次女は米研ぎ、三女はテーブル拭きとバスマットをバーに掛ける役割


妻は学校の書類などを片付け娘たちの勉強を確認する





ところが最近このお手伝いに変化が起きている



「もっとゲームやりたいなら足のマッサージして」と娘たちに言う妻



”いくら勉強が終わったといえ、たったそれだけの手伝いでゲームやマンガばかりは良くない” と理不尽な旗を掲げ、次女と三女に足のマッサージを強要する



「ママは一日何時間も立っているんだから」と



理不尽なこじつけに次女と三女が結束して立ち上がる



「学校だっていろいろあって大変なんだよ。ママだけが疲れてるんじゃないのに。マッサージさせたいからって変な交換条件出さないでよ」と二人のもっともな反論



ところがそれを聞いた妻は無言で目を閉じたままもっと “手を動かせ” のゼスチャー



その「圧」に押し切られる子どもたち



そんな様子をパソコンをしながら見ていた僕に二人から『SOS』の強い眼差し





ここは何とか言ってあげなくちゃならない



けど、なんて言おう?



妻が店舗から店舗へと休む間もなく働いているのは知っている



会社のデータをみても妻は結果を出している。サービスの評判もいい



10時間近く働いている彼女にかたや5時間の僕…



でも娘たちの援護をしなければ、子どもたちが可哀そうだ





「ママさ、疲れはわかるけどそれを二人に言うのは違うんじゃない?」




僕の方を向いてマッサージを受けていた妻は”プイっ”と反対側を向いた




効果あり!と思ったが、背中越しに低い声で「じゃ、パパがやって」と

 


ぐうの音も出ない。僕の左脳はとっさに断る理由を探し出せなかった




二人の娘は飛び跳ねて喜びゲームへ。一部始終を目撃していた長女は「残念でした」と言わんばかりに僕に目礼をして去っていく





ですよね、確かに…適任は僕ですよね…



イレギュラーにバウンドしたボールを僕が拾ってしまった


水遊びをする子供