山形県を代表する温泉のひとつ『銀山温泉』
銀山川の両岸に並ぶ数々の風情ある旅館、レトロな街並みは、まるでタイムスリップしたかのような別世界
素晴らしい景観は、銀山温泉家並保存条例により守られている
特に冬の時期は雪化粧を纏い、幻想的な輝きに包まれる
積雪を溶かすため歩道の下には融雪システムが設置されているらしい。訪れる利用客の利便性にも配慮がなされている心遣いが伝わってくる
大正2年(1913年)に大洪水が起き、かやぶき屋根の旅館はほとんど押し流されてしまったそうだ
その後、再建した際に各旅館がその豪華さを競い、しっくいを用いて柱や看板、戸袋、壁などに屋号や縁起物の装飾をする「こて絵」を施す歴史が生まれたのだとか
また銀山温泉の旅館やお土産屋で働く人たちは、大正ロマン風の服装をして出迎えてくれる
やがすりなどの古典的な柄の着物、やさむえなど様々な装いで大正時代の文化の雰囲気をそのまま演出し、お客様をもてなす粋な計らい
そんな街の風流な心使いが味わい深い街
帰りに立ち寄った伊豆の華で食べた「揚げ茄子おろしそば」は絶品だった
あまり聞きなれない”十一そば”は香りとのど越しを追求したこだわりの製法
人気店『伊豆の華』は銀山温泉の入り口にあり、ガス灯に浮かび上がるノスタルジックな銀山温泉の街並みを眺めながら食事を楽しむことができる
趣のある素晴らしい景色をみながら香り高い美味しいそばをいただき、旅の名残を噛みしめて銀山温泉を後にした
歴史と趣のある景観が何代にもわたって守り続けられている…たくさんの人の想いと悦びが温かいとても素敵な拠り所
また逢いに行きたい、銀山温泉