時々だけど、なかなか寝付けない夜がある
”ネムレナイ” が気になり余計に眠れなくなる時間のロスが好きじゃない
そんな夜は思い切って起きてしまう
せっかく目が冴えているならばくつろいでしまおう
でも何をしようか?
みんなが寝静まったリビングの電気を小さくつける
ウイスキーのお湯割りにハチミツを入れ宇宙写真「プラネットフォール」をひらく
文字や映像には触れず、視覚から右脳へリンクする
物音ひとつしないリビングで宇宙の懐に入る
月や火星、小惑星などの空間音を想像し真夜中の静寂とシンクロしていく
宇宙と同調すると儚い自分の存在ですら何かしら意味のあることだと思える
創造の神「アメノミナカヌシ」の壮大な呼吸が聞こえるようで気持ちがいい
その一方で、リビングに転がる娘たちの塗り絵や、脱ぎっぱなしの服…
現実と空想のちょうどいい狭間の心地よさ…眠れぬ夜にしか出逢えない
今、このリビングと宇宙は静かに繋がっている
このまどろみの中、今日はここで眠ろう