オーデコロン4711

 

 

17歳のとき友達と名古屋の音楽フェスに行った


楽しんだあと洒落た雰囲気の喫茶店に入る

 

横のテーブルに座る年上の女性


顔は覚えてないが何かがとてもカッコ良かった


キャスターという銘柄の煙草を吸いながら友達と談笑


店内に流れるビートルズが彼女に魔法のソースをかけている

 

煙草の匂いに交じって彼女からこぼれるヨーロピアンな香り

 

たまらず彼女達の会話に割り込み何の香りか尋ねてみた

 

僕の無粋な行動に驚くどころか笑顔で応答してくれた大人な彼女

 

ナプキンに書いてもらった
4711の数字


帰り際、手をふってくれた彼女

 

初めて大人になりたいと思った




幻想的に光るカクテル