夏休みも終盤
どのご家庭でも子供の夏休みの宿題に大人も巻き込まれる時期
僕たちが子供の頃 ”親はノータッチ” が当たり前だったような気がする
わが家の娘が「自由研究どうしよう~!!」と騒いでいるのを聞いてフッと自分の子供時代は一体どうしていたのだろうと回想してみた
知恵や協力体制が万全の家庭もあったと思うが僕の家は両親が共働きで、いつもおばあちゃんと留守番だったので宿題について相談するような場面はなかった
それでもすがるようにおばあちゃんに自由研究の相談をしたら「アフリカは何であんなにサルが多いの?」と言われたのでそれ以来、勉強の枠だけはおばあちゃんに話さないようにした
今みたいにパソコンを使って調べるような時代ではなかったからみんな知恵を絞ってどうにか課題をクリアしてきたのだろう
悩みに悩んだ末「黒い紙を太陽の熱で焦がす」という学校で習ったことを上書きするだけの”研究”ではなく”復習”になってしまった
紙を黒く塗りつぶし虫メガネを使って太陽の光を操った
虫メガネを通過する光を極限まで小さくすると、チリチリと焦げだす
少しずつ光をずらしたらカタカナの「キ」ができた
たまたまできた「キ」の脇に「木」の絵を添えるというお粗末さ
提出した時の生き地獄のような恥ずかしさは、思った以上に自分に刻まれていた
この陳腐な研究に負けず劣らずヒドイ研究をしたクラスメイトがいた
磁石で公園の砂場をかき混ぜて磁石についた砂鉄を提出した三沢君
コーラに豚の骨を入れてコーラが骨に悪いかどうかを試すため放置し続け、異臭を放ち最終的に家の人に捨てられたという経緯を提出した伊藤君
僕たちのあまりに酷い自由研究
もしかしておばあちゃんの提案が一番まともだったのかもしれない