あまり頻繁に使うことはないが、時々タクシーを利用する
乗った瞬間の空気感で感じる、気持ちの良いい運転手さんも、そうじゃない人も様々
雰囲気の悪い運転手さんだとしても僕は文句を言えない
なぜなら行き先を告げて最後のお礼以外、あとは黙り込んでいるからだ
移動時間は溜まっているメールやラインの返事に時間を使いたいから
時々こっちの思惑を上回る素敵な空気感の人とはつい話してしまうが…♪
先日、仕事で訪れたある地方都市でのできごと
いつものように駅からタクシーに乗り運転手さんに行き先を告げた
ところが運転手はうんともすんとも言わない
聞こえてないのかな?と思った僕は行き先を繰り返し告げた
だけどやっぱり返事は帰ってこない…
でも車が発車したということは聞こえている証
「なんだこの人?」と思いながらも僕も作業に入る
目的地に到着し、さすがに降車時は話すのかと思いきや車を停め黙っている
おののいた
僕は料金表示のモニターを見て支払金額を確認した
お代を渡すとき、あえて金額を声に出しお釣りを待ったがそれでも運転手は一言も声を発さない
しかも不愛想というより不満顔
なんなんだこの人は?腹が立つのを通り越すほど驚いた
ありえない…
仕事メインで来ているが、この未体験な土地を楽しみたい気持ちの出鼻をくじかれイヤな気分になった
だが僕もプロの端くれ。目的地の会社に到着し気持ちを切り替える
打ち合わせ前の雑談で、さっきのタクシーの話をしたら「気さくな付き合いをするこの街にそんな運転手はいない」などと言われ、あたかも僕が話を大袈裟にしたような感じになってしまった
そりゃそうだ
そんな黙り込んだ運転手なんぞ、誰も信じられないだろう
気さく自慢の街に来て、リサーチもしないでのっけから県民性を否定するような話題を持ち出した僕が迂闊だった
たとえ事実でもしつこく説明したところで誰も得る物が無いし、なんなら神経質な奴だと思われたら仕事がしずらいのでポジティブな話題に切り替え、程なくして打ち合わせに入った
飲食店のサービスの企画をみんなでもみ合い具現化していく会議
この部屋には僕を含め6人の人がいる
各社のマーケティング部の人が真剣に議論する場
うち2名ほど、挨拶どころかうんともすんとも言わない仏頂面な奴がいる…
フレンドリーシティーでいきなり希少人種に3人も会ったってことですか?
ともかく ”明るい・暗い” は人物評価の対象にはならない
でも仕事なんだからもう少し温度を上げていこう
運転手さんも、そこのふたりも自分の時間を使って仕事をしている
でも相手も同じ時間を使っているという自覚を持ってくれ
不愛想でも、消極的でもお金はもらえるかもしれない
でも引き寄せる未来は全然違ってくるよ
「笑顔」ってよく飛び交う言葉。でもとっても深いんだぜ☆