先日、会社のスタッフから自宅での夕飯に招待された
そこの家には中二の男の子がいる
この子を小さい頃から知っていた
会社の食事会などに親と一緒に来ていた幼い頃が懐かしい
三人娘で男の子がいない僕にはとても新鮮だ
この子は幼少期、とにかく泣き虫だった
感受性が強いのか、ちょっと質問されるだけでポロポロと涙を流していた。たまりかねて何度か「すぐに泣くな」と叱ったこともあった
この子にとって僕は “怖いおじさん” だと思う
6年ぶりの再会
「お久しぶりでーす」の挨拶
泣き虫な面影はすっかり思い出になっていた
だんだん打ち解けてくれて、いろんな話を聞かせてくれた
まず出てくる言葉が僕の日常にはないワード
『自分は陰キャだけど少し陽キャになりたい。だけど陰キャのくせに陽キャ感を出してきたと思われるのがイヤなんです』
『メールなどの文面で語尾に使うのは(笑)ではなく “草” を使う』
『 “オッケー” の返信は略して「オ」と送る』とか
僕の知らない少年のコミュニティ
彼が時計を見て急に「ちょっと失礼します」と言いスマホにイヤホンを取りつけ
「お疲れさまで~す」と
アルバイトに出勤してきた若者のような口調で誰かに挨拶をしだした
彼の話によればオンラインで知らない人同士がチームを作り毎晩ゲームをしているのだとか
何処に住んでいるのか、本名も明かし合わず浅く広いコミュニケーションをとる
年齢の違う人同士が集まる中で、共通を見つけ会話を展開させている
これもひとつの社会経験!
色んな意味で新鮮で面白い時間を過ごせた
少年よありがとう
僕は昔から『子どもは女の子がいい!』と思い続けてきたが、君をみてると息子もいいものだなと思えた
いつか君が大人になり一緒に乾杯できる日を楽しみにしているよ
ちなみに帰宅し家族に「いんきゃ」って何か分かる?と質問した
長女は「ゲームの名前?」
妻は「なにかの踊り?」
時代遅れなわが家の回答
これもこれで正解だとも思う