アレルギーの冬眠



我が家は家族みんなが花粉症



冬以外いつも何かしらのアレルギー反応を起こす



だから必然的にインドア派になってしまう



マンガに読書、ゲームにYouTubeが大好きなオタク一家だが、次女と三女と僕の3人は”冬の外遊び”も大好きだ



何より嬉しい『NOアレルギー!!』



だけどあまり動かない僕は子どもたちより耐久時間が短い



それを逆算しての服装なのだが、真冬の風はそんな厚着もなんなく超えてくる



公園に来て一時間経過…



「寒いからそろそろ家に戻ろうよ」と言ってもなかなか帰ろうとしない娘たち



公園の前にはスーパーマーケットがあるので少し暖を取りたい僕は「ちょっと買い物に行ってくる」と声をかけお店に向かう






店内を物色し魚コーナーを通るとお買い得なマグロがあったので迷わず手に取りレジへ



帰ったらマグロで一献しようとニタニタしながら公園へ戻ると娘たちが駆け寄り、買い物袋の中を覗いて「マグロだ!マグロだ!」と大はしゃぎ



今度は早く帰ろうコールに切り替わる



食べ物のパワーおそるべし






マグロの美味しさに箸が止まらない次女と三女に加え、小腹が空いたと妻と長女も参加する



予想以上のマグロ人気に企てていた僕の一献は夢まぼろしの如くなり



仕方ない、豆でも食べながらチビチビやろう



程なくして僕がトイレに入っている時、娘たちが「もう一回公園に行こう!」と話している声が聞こえてきた



行きたくない僕はトイレから低~い唸り声を出して腹痛を演出してみたものの三女が「バレているぞ、今なら許してやる」とゆっくり語りかけてくる



あざとい芝居をあっさり見破られ追い詰められた僕はトイレの中でもう一度厚着をすることを決意



こうなったら軽く開き直って二人が『もう帰ろう』と言うまで外にいてみよう!



ヒートテックの上下を追加し、玄関にあった妻の靴用ホッカイロをパクって手袋をしてさぁ出発だ!!



公園に向かう道中、娘たちのはしゃぐ背中を見ながら、限りあるこんな日を大切にしようと想い歩く冬の日曜日



冬の公園