僕が小学校低学年のころ、ごはんを食べるときいつも思っていた
何をおかずにごはんを食べればいいの?と
こんなことを言ったら色んな人から怒られてしまいそうだが当時は真剣に悩んでいた
特に湯豆腐やおでんの日はどうやってご飯を食べればいいのかと…
僕が育った家庭はふりかけや海苔のお供などを置かない家だったのでご飯をすすめる方法が少ない
箸が進まない僕をみて父親が「食欲ないのか?」と聞いてくるので「そんなことないよ」と言い無理に白飯を口に頬張った
メニューによっては憂鬱になる家のご飯
しかし大きくなるにつれ、いつの間にか食べるコツを身につけていた
なんのことはない、おかずを先に口に入れ、絶妙なタイミングで白いご飯を食べるという素朴な技を習得し、ご飯をおいしく食べれるようになった
そして現在…三女がちょうど数ヵ月前まで、幼き日の僕と同じスランプに悩んでいた
「おかずは美味しいんだけどごはんがなんか進まないんだよ…」と
気持ちがわかる僕は、三女がおかずを口にしたタイミングを見て「今だ!」とご飯が美味しくなる瞬間をレクチャーする
外食先でも三女の顔に向かって「今だ!そうそう、いいね~」と言っていたら妻から小声で「外ではやめて」と……ごもっとも
そんな特訓を終え今ではすっかりコツをつかみ「おかわり!」と毎日言っている
特に最近僕の得意料理の一つになった豚肉の塩だれ炒めにはごはんが止まらない
「今日もコメがうまいな~」とにっこり三女
そのせいか最近顔がぷっくりしてきた。そこがまた可愛くてたまらない。でもそれを言ってしまったら気にしておかわりを我慢しちゃうかなぁ
わりと繊細な三女に僕の密かなトキメキは隠して♪
今日も腕を振ってごはんがススム夕飯の支度をしよう!