ガラケー



持っていると「まだそれ?」と視線を感じるガラケー



そんなガラケーを僕は愛おしく思う



一度はスマホを使ってみたが通話をするとき、どうにも使いにくく慣れなかった



電話での打ち合わせは長時間話すこともざらなので、軽くてコンパクトなガラケーは快適だ



いずれは無くなってしまうのかと思うと心底さみしい





去年から経理部に「そろそろスマートフォンに変更しませんか?」と言われている



どうやら携帯会社からスマートフォン推奨の営業電話や広告が頻繁に来るらしい



それがやっかいで、できれば機種変更をしてほしいと言われた





そんなにガラケーを追いやるな、恋人的な存在なんだ





片手がふさがっていても肩と顔に挟んで使えるし、片手でメールも打てる


ポケットにもちゃんと納まるし、閉じる時のパチッという音も好きだ


待ち受け画面には奇跡を起こす男「プロゴルファー猿」が出迎えてくれる



そして幾つもの苦楽を共にしてきた





だが、ついに年貢の納め時…



充電をしてもしてもすぐに切れてしまい、常にコンセントと繋がったままという悲しい状態を迎えてしまった



それをきっかけに今年からスマホとの生活に切り替わった





最初は話しづらい、使い方がわからない、アップデートって何だよ!とうんざりしていた



周りに教わりながらしばらく付き合ってみると、アレもできる、コレもできる、素晴らしい!



今までで知ろうともしなかったSNSにも触れ、3月から始めたツイッターを通してたくさんの素敵な方々と繋がることができた



気の合う人たちと交わす日々のコミュニケーションは楽しい



今となっては仕事でも私生活でも必要な存在。離せない、スマホ万歳!





ただスマホを手放せない今、心情的に君を裏切った気分だ



それにしてもガラケーへの愛着は自分でも自覚している以上だった



もう使わなくなって半年以上経つのにいまだに机の上に置き、時々眺めたり開けたり閉めたり…



使えないのに充電をして電源を入れてみたり…なんて未練がましい男なんだとつくづく思う



そんな大好きな君を、いい加減もう僕の手元から解放してあげないといけないね





一緒にたくさんの苦難を乗り越えてきた相棒よ



長い間ありがとう



これからは僕の部屋の本棚の上でゆっくり休んでいておくれ



お疲れさまでした



 

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